読書感想「まんがで読破 君主論 マキアヴェッリ」

これもkindle11円セールの時に買いました。
有名な君主論の内容というよりはマキアヴェッリの生涯について描かれています。
最後の方に少しだけ君主論の内容を紹介しているだけです 笑

当時のイタリアは多くの小国に分裂し、フランス・スペインからの圧迫を受けて混乱の最中にありました。日本でいう戦国時代のイメージですかね。
そういった時代に生まれた思想であるため時代背景を知らずに読んでしまうと、かなりの違和感を感じてしまうのでしょう。

マキアヴェッリは戦乱の中では人々から恐れられる強力な君主によるイタリア統一が肝要と考えました。日本でも織田信長が人気のように絶対的なリーダーというのはある程度求められるのでしょう。


ちなみにマキャヴェッリは君主ではなく、ただのお役人です。マキアヴェッリ自身が強烈なリーダー、君主というわけではないです 笑
私もそうですが偉大な君主が書いた本と勘違いしている人は多いのではないでしょうか。

時代に翻弄されながらも様々な仕事をこなすマキャヴェッリの姿が漫画ではおもしろく描かれています。漫画では描かれていないですが劇作の執筆活動等も行っていたようでそれなりの名声を得ていたらしいです。


『君主論』では政治に関して徹底的に分析されているため、冷酷・非道な政治を肯定する思想だと当時は批判されていたそうです。

戦乱の中で必要となる君主という考え方で書かれているので、そのまま「現代のビジネスで活用してみよう」というのは難しいかもしれません。

読書感想 まんがで読破「雇用・利子および貨幣の一般理論」ケインズ

飽きずに、まんがで読破シリーズです。11円で20冊ほど購入したので毎日読んでいます。

今回はケインズです。経済学に多少でも興味を持ったことがあれば一度は耳にしたことのある名前ではないでしょうか?


今回も漫画で分かりやすく解説されています。「雇用・利子および貨幣の一般理論」そのもの説明よりも時代背景やケインズの生涯を妻の視点で書かれており、漫画としてもなかなか面白い内容となっています。


原書が経済について書かれているだけあって漫画にするのは、だいぶ苦労されたように見受けられます。数式も出てきますが極力わかりやすく解説してますね。利子と債権の説明のところとが個人的には良かったです。


時代背景を理解せずに過去の名著を読んでも、なかなか理解が進まないということは多いと思います。そういう意味でもケインズを勉強したい方などが、まず読んでおくのがいいのではないでしょうか?


漫画からはケインズに対する敬意というか強い愛のようなものを感じました。そのせいか若干、ケインズのファン要素が強かったです。

読書感想「まんがで読破 コーラン」

またしても、まんがで読破ネタです。これもkindle11円セールの時に買いました。内容としてはコーランをわかりやすく解説しています。あくまでコーランの解説ですのでイスラム教の宗派や、各国の事情・歴史なんかは当然書かれていないです。難しい内容をわかりやすくて説明するこのシリーズ、中々侮れないです。これは定価で買ってもよかったレベルかな。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ神を信じています。しかしながら教典が異なり解釈が異なります。
ユダヤ教:旧約聖書
キリスト教:聖書
イスラム教:コーラン
この中ですとイスラム教が一番、最後にできた宗教となります。コーランの中には旧約聖書、聖書と同じ人物、物語が出てきます。

じゃあ全く同じなのかというと違い、コーランでは六信五行で普段なおこおこがあります。六つの信条と、実行すべき五つの義務。
六信
・アッラー
・天使
・啓典
・預言者
・来世
・予定
五行
・信仰告白
・礼拝
・喜捨
・断食
・巡礼
イスラム教では普段の生活の様式まで細く指示されます。有名な所だと豚を食べてはいけない、一夫多妻制などでしょうか。暑い砂漠では豚肉は腐りやすい、当時の戦乱で未亡人が多く助け合いが必要だった、そのような理由でこのような決まりが作られたと言います。

 

外から見ると不思議だ、危険だというイメージが強いイスラム教ですが私には仏教圏の国ともキリスト教圏の国ともまた違った魅力がありとても惹きつけられます。個人的には海外旅行で惹きつけられ建築物はイスラム教の場合が多いです。
(写真はウズベキスタンの建築物)

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キリスト教では奴隷は認められますがイスラム教では認めていません。また、イスラム教では税金を払えば他の宗教も認めています。イスラム教には厳しさと優しさがある宗教に思えます。
さらに興味を持った方には井筒 俊彦の「イスラーム文化」がオススメです。より理解が深まると思います。

読書感想「まんがで読破 武士道」

まんがで読破シリーズがkindleで11円セールやっていたので20冊ほど購入してみました。まんがで読破シリーズの存在は昔から知っていたのですが、どうせ薄っぺらい子供だましなんだろ、と正直ナメていていました。が、読んでみたら意外とクオリティ高くておどろきました。基本的に難しい原著の内容を漫画で分かりやすく解説しています。いきなり原著を読むよりも漫画である程度理解してからよむと深い理解が得られるのではないでしょうか。この手の本はどうしても、作者の気持ちというか解釈が入ってしまうので、そこらへんで評価が分かれてしまうようです。

 

さて、武士道ですがこれは新渡戸稲造著書の武士道の漫画版となります。ちなみに漫画だと後半でなぜか忠臣蔵が始まります。これは、ページを増すための策なんでしょうけど、どうかと思いますねw

 

何故、武士道を書くに至ったか
新渡戸稲造が武士道を書くに至った理由として海外留学中の経験が書かれております。留学中に日本人の道徳観の基準は何かということを説明できなかったことがきっかけとのことです。欧米では道徳観としてキリスト教がその役割を果たしていますが日本の場合、神教・仏教があるものの明確な基準として役割を果たしていたわけではないからです。「お天道様がみている」なんて言葉はあったりしますが、ここら辺の概念を上手く説明するのは難しいのでしょう。帰国した新渡戸稲造は、そのことを考えに考え、著したのが武士道です。

武士道の感想
義・礼・勇・誠・仁・名誉をの観点で武士道について、日本人の根本となる考え方欧米諸国の考え方との違いについて本書では解説されていきます。その中で印象的だった所に触れます。


匹夫の勇
勇気と言ってもわざと危険を冒し討ち死にすることを指す言葉です。これではただの犬死として蔑まれたようです。本当の勇気とは生きるべきときに生き死ぬべき時に死ぬ、無意味な所で勇気を振り絞ってもしょうがないのです。車の運転中に煽られても、勇気を出して対抗しては行けません、スルーしてやり過ごす勇気を持ちましょう。無意味な戦いを避ける、これは様々な偉人たちが説いてきた言葉ですね。勇敢と無謀は違うといった所でしょうか。

義と仁
義は厳しさ、仁は優しさ。どちらかに偏ってはいけないバランス感覚が大事。仕事でも家庭でも言えることでしょうね。


度を過ぎた礼はもはやまやかしである。
作法だけで気持ちがこもっていなければ何も意味がない。これは意外でしたね。当時からこのような考えがあったのでしょうか。これは作者の解釈なのか、原作に書かれているかは不明ですが、形だけの礼は無意味ですね。ルールにとらわれ形骸化したり本質を見失ってはいけません。
守・破・離の考えですね。
利休「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」

まんがで読破シリーズ想像以上に面白かったです。時間があれば新渡戸稲造の方も読んでみたいと思います。こちらは相当難易度が高いようで挫折し方も多いようです。

空気清浄機はいいぞー

タイトルのまんまである。

空気清浄機はいいぞ。

 

と言っても、私が購入したのは一年前だ。それまで空気清浄機なるものを使用したことはない。なぜかというと、その力を信じていなかったのだ。

怪しい、怪しいぞクラズマプラスターってなんぞや!マイナスイオンってなんぞや!と

 

しかし昨年、妻に言われシャープの2万円弱ほどの空気清浄機なる物を半信半疑ながら購入してみた。

なるほど、確かに違う。昨日までの部屋の空気のそれと、今日からの部屋の空気は確かに違う。違いを感じる。良いではないか!空気清浄機!

 

フィルターを定期的に掃除するのは面倒であるが部屋の埃も減った。加湿機能も付いているので冬は喉が潤い、寝起きの喉の痛みが無くなった。素晴らしいぞ!

 

家電好きの知り合いが言うにはダイキンの5、6万円くらいのがおススメらしい。空気清浄機の加湿機能はカビやすいから加湿器は別に買った方が良いとか。なるほど、なるほど、である。

 

キンコン西野亮廣さんのアンチとの対話を読んで

もう、一年ほど前のブログだが、これが結構面白かった。

ameblo.jp

私は特に西野さんのファンでは無く、むしろ昔「はねトび」とかで見て、つまんねぇ芸人だなと思っていたし、ゴッドタンのまじ嫌いとかで死ぬほど笑ったりしていたので、どちらかというとアンチよりの人間であった。

最近のブログでオンラインサロンについて触れているがこれも中々面白い。お笑い的な面白さとかでなく、単純に文章がわかりやすく読みやすくてよくできてるなと思った。
 

ameblo.jp

 

youtubeで彼の動画を見たりすると、話の回し方とかいじられ方とか上手いなと単純に感心してしまう。だんだん、アンチからファンに寄ってきているのかもしれない。カジサックの芸人との会話の動画を見ると話が上手いなと思ったりはする。
(今の所、サロンに参加したり本を買おうという気には全くならないが)

しかし、こうやって悔しい(?)ながらも私が西野さんの魅力に気づいたのはアンチの人達が面白可笑しくいじってくれたおかげである。「こいつ痛いな!」とブログが拡散されたりして読んで見ると、「痛いな、しかし面白いことしてるな」と思ったりもした。

アンチは養分なんて言われるだけあって、かなりのエネルギーを持っている。私なんかはインフルエンサーと言われる人にあまり興味がないので彼等の発言ではなく、炎上したアンチの盛り上がりでインフルエンサーと呼ばれる人の存在を知ったりする。
アンチが盛り上がれば盛り上がるほど、もともと興味がない人にまでその人の存在を知らせてしまい結果ファンを増やしてしまうようだ。こうなってしまえば、まさにアンチは養分と言った所なのでしょう。

特に興味のない人間からするとインフルエンサーと言われる人達のTwitterのリプは中々地獄で、よくもまあみんな自分が被害者でもないのに、こんなにも負のパワーをぶつけるなと思ったりもする。一人で大量のアカウントを作成し嫌がらせするニュースなんかを見ると、スゲーな気合が違うと感心してしまう。やられる方はたまったもんじゃないのだろうけど。

海外だとSNSYouTubeの炎上がきっかけで襲撃されたり殺されたりとかあるので、ここまでくるとアンチは養分なんて余裕はかませなくなってくる。平和な国でこそ、発せられる言葉なのかもしれない。

なぜ人はダンスをするのか?

なぜ人は踊るのか昔から不思議に思ってる。

男女老若どこの国でも、あらゆる形で踊りが存在する。阿波踊り、盆踊り、バレエ、社交ダンス、コンテンポラリー、挙げればキリが無く多種多様の踊りが存在する。

趣味で様々な国に旅行したが、どこの国にも独自の伝統的な踊りが存在する。その目的は神に捧げる、偉い王様に捧げる、仲間たちとのコミュニケーション、等の多種多様にわたっている。子供達は何も教えなくても勝手に踊っている。踊りが存在しない、という国は存在しないようだ。

私はテクノというジャンルが好きだ。大雑把に言ってしまえば、このジャンルの音楽はクラブで一晩中ダンスミュージックが流れており客がダンスをしている。クラブというとチャラい若者がナンパしている所と思われがちだが、DJがストイックに音楽を流し客がストイックに踊り続けるというクラブも存在する。
(もちろん、そのようなクラブでも男女の出会いは生まれるが)

私は、このような一晩中テクノが流れるクラブが好きだし。音に夢中になっているお客さんがいる空間が好きだ。
オランダのフェス この雰囲気たまらんね


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思考を停止して頭空っぽになって一人で音にハマる瞬間がとてつもなく気持ちいい。クラブミュージック、ダンスミュージックと呼ばれる音楽はクラブで体感してこその音楽だと思う、体験型の音楽。

ちなみにセマーというダンスはひたすら回り続ける。踊ってる方はただただ無心になるらしい。やったことは無いがとても魅力に感じた。

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結局のところ、言葉や感情だけで表せない何かを表現したいがために人は踊るのでは無いだろうか。野生の動物も踊るのだろうか?