生産性が上がらない理由、一度決めたルールを廃止できない

生産性、生産性と巷でよく話題になりますが会社で生産性が上がらない理由の一つとして「過去に決めたルールを変えられない」というのがあります。

特に歴史の長い会社や大企業にありがちなのが、「ルールを増やすのは簡単なのに減らすのは難しい」というパターンです。

何か失敗があると、その対策として新しいルールが追加される。さらに失敗が起きるとより厳しいルールが作られる。気がつくとルールだらけで全てを把握している人間など誰もいなくなり形骸化してしまう。

最早、そうなったら何の意味も無いルールだけが残るのですが、いざルールを無くそうと話しが出ると「誰が責任を取るのだ?」「その影響は?」「そのルールに合わせた仕事をしている私たちはどうなるのだ?」なんて話になり一筋縄では進まなくなるのです。

判子業界のニュースなんか見ると、もう最悪で税金で何とかしろとまで言いだす始末。

 

生産性をあげるには無駄を廃止しなくてはいけないのは当然で、必要のないルールに縛られてしまうのは愚の骨頂です。きちんとルールを決めて社員に通知して終わりで、仕事した気になってダメ、ルールにも有効期限を決めて廃止や改修をすべきでは無いでしょうか。

何をすべきかとルールを作る前に、まずは、不要なルールを無くす。生産性をあげるためにこの取り組みは非常に重要だと考えています。

そもそも、人の判断が介在するルールというのは限界があるので同じ失敗が起こせないような仕組みを作ることに注力しない限り同様の失敗は発生し続けます。

話は少しズレますが、ジョブスか誰か忘れましたが「何をやらないかが重要」という言葉もあります。何をやるかも重要ですが、それ以上に何をやらないかも重要なのです。時間は有限で可能な限りやるべきことをやるためには、やらないことを決める必要があります。この言葉を聞いた時に私は、なるほど、と思い自分は何を切るかを仕事でも私生活でも考えるようにしています。

簡単なことだと極力テレビを見ない、2ちゃんまとめサイトを見ない、などです。どちらもダラダラと時間だけ奪われていきます。切ったからと言って今のところ、何も困ってい無いですが、夜の空き時間が増えて他のことに注力できるようになった気がしました。