「好きなことで生きていく」しんどさ

自分の好きなことやってるだけで稼げたら楽しいでしょうね。
私も単純なものでユーチューバーやM-1見たりすると、「よしオラもいっちょやってやるか」なんて考えたりします。
実際、会社辞めてやらないし、言うたびに妻からは「アホか寝言は寝て言え」と言われます。


そもそも好きなことって何でしょうかね?
好きなことをストイックに続けられる人って限られているのではないでしょうか?
ラーメン好きですが毎日食べてユーチューブに上げられる気がしません。
やってるSUSURUさんは本当に敬意に値すると思っています。

さて、私は大学の時に軽音楽部に所属していました。
なので自分の好きな音楽をやって生活する、音楽関係の会社、楽器メーカー等の選択肢もありましたが
そういった音楽関係に就活で説明会すら行きませんでした。
なぜかというと、以下の2点を当時の私が考えました。
①音楽業界は儲からなさそう、伸びしろが感じらないな
②職業として音楽を選択してしまうと、自分の好きな音楽だけをできる気がしない


「①音楽は儲からなさそう、伸びしろが感じらないな」について
私が大学生になったとき丁度ipodが流行りだし、誰もが使いだしていた時期でした。
インターネットの普及もありP2Pでの違法ダウンロード全盛期でCDの売上が右肩下がり
音楽雑誌は廃刊となっていた時で、あまり音楽業界に明るいイメージがわきませんでした。
また、ちょうどポストロック、エレクトロニカなどと呼ばれる音楽も人気が出ていて
RadioheadもKid Aというバンド感のない電子音楽寄りのアルバムを出したりしていました。
PC一台で音楽を流し、映像を操るなんてアーティスもガンガンでてきて
「こりゃ既存のギター、ベース、ドラムってのは金にならなそうだな楽器メーカもやめとこ」
なんて考えたりしました。
今でも若いバンドが売れたり、一部のDJがアホほど稼いだり、金持ったおっちゃんが高いギター買ったりとかありはしますが
当時ほど儲かってない気もしますね。特に調べて比較する気はありませんがw


「②職業として音楽を選択してしまうと、自分の好きな音楽だけをできる気がしない」
当時ポストロック、エレクトロニカなどと呼ばれる音楽にドはまりしてて自分でも曲作ったりもしてました。
が、このジャンルで儲ける続けていくのはしんどいなと思いました。それに売れるためには自分の好きでない音楽を
やるかもしれないし職業としての音楽家という選択肢もありますが、まあ、棘の道だなと。
楽器やスピーカー等のメーカーも本当に自分が作りたいものが作れるかというとそうではなく売れるものを作らなきゃいけないと考えると
あんまり気が乗らないと考えました。
ちなみに当時は毎週ライブハウスでなにかしらポストロック、エレクトロニカのライブやってましたが
未だに生き残ってるアーティストは本当に一握りですね。

余談、当時からすごく好なアーティストClarkさん。今でも活躍してる。

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じゃあ好きなことやっていない今はつらいか?
全然、辛くないです。自分はいやいやながら就職しました。入社式で社長の話聞いてるときは「明日から働きたくねー」と泣き叫びそうになりました。
いやいや研修を終え、配属されて右も左もわからず仕事というものを進めていくと、だんだん楽しくなってきました。
上司に恵まれたのか、割と新しい技術に関わることとか、自分の裁量で進めさせてもらったりしたこともあり楽しくも知らないことは勉強しながら仕事に取り組めました。

で、ある程度、仕事も覚え自分がやりたいこと、考えたことを好きなようにどんどんやってくとますます楽しくなっていきました。
何が言いたいかと言うと、やりたいこなどなくても働いてるうちに楽しさや、自分の興味の湧く分野ってのが出てくるってことです。
というか当時は仕事に対してネガティブなイメージを持ちすぎてましたね。
楽しみなど何もない苦痛の人生が始まるように考えていました。
今、そういう風に考えてる学生とかいるなら「そんなことない社会人も楽しいですよ。」と言いたいですね。

たまに、音楽ブロガーみたいのが「今月は40万儲かった!」みたいのみると、そんな程度の稼ぎで喜んでるならやっぱりそっち行かなくてよかったと思ったりします。
ですが、「俺はこれが好きだから、俺はこれをやり続ける」って人を否定する気もないです。イノベーションを起こしたり、とんでもない音楽作ったりするのは、こちらのタイプなので。